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エネルギー管理もワイヤレスで、温度・湿度のデータを無線で集める:省エネ機器
効率的な節電対策を実施するうえで、室内の温度・湿度や機器の電力使用量を一定時間ごとに計測することは欠かせない。計測したデータを無線で自動的に収集して、空調や照明の運転状態まで制御できるモジュール型の製品が登場した。ボタン電池1個で10年間の連続使用が可能だ。
大阪ガスがビルや工場のエネルギー管理システムを無線で構築できるように開発したものである。切手2枚分の大きさのモジュールに、無線チップやコネクタ類を搭載した(図1)。温度・湿度や電力使用量などのデータをセンサーから受け取って、あらかじめ設定したルートでデータを送受信することができる。
モジュール自体の消費電力が従来方式よりも格段に小さい点が特徴だ。センサー用のネットワークで一般的な近距離無線通信規格の「ZigBee」に対応した製品と比べて、消費電力が20分の1以下で済む。データの送受信を10秒間隔で実行した場合でも、ボタン電池1個で10年間の連続使用が可能になった。
無線通信のため配線工事が不要で、オフィスや工場にある既存の電気機器やセンサーに簡単に取り付けることができる(図2)。機器を制御するフローをモジュールの中に組み込むことも可能で、例えばセンサーで計測した室内の温度・湿度のデータをもとに空調を自動制御できるようになる。大阪ガスはBEMS(ビル向けエネルギー管理システム)などに適用することを計画している。
この無線ネットワークモジュールは受注生産方式で外販する。1万個を生産した場合の単価は1個あたり4000円程度になる予定だ。丸紅情報システムズが製造・販売を担当する。
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