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「ヒツジ」にお任せ、整地せずに太陽光で16.8MWを実現:自然エネルギー(2/2 ページ)
日本毛織(ニッケ)が兵庫県内に立ち上げたメガソーラーには他の発電所とは異なる特徴がある。除草のためにヒツジを放牧したことが1つ、もう1つは本来の土地の形を残したまま太陽電池モジュールを設置したことだ。
兵庫県内でも最大規模
今回の計画は規模の面でも目を引く。2012年5月時点の計画ではショートコースのゴルフ場18ホールのうち、12ホール分の土地(約15万m2)に約30億円を投じ、出力約9.8MW(年間約9537MWh)を得る予定だった。最新の計画では残り6ホールの敷地を第2期として追加する。合計で約45億円を投じ、約22万m2の敷地に出力約16.8MW(第2期工事分は約5.8MW)の発電所が完成する形に変わった(図3)。
2012年にゴルフコースを閉鎖して工事に着手、2013年10月に第1期分が完成、2014年1月末には第2期分の工事も完了する予定だ。設計・調達・建設(EPC)を担当した事業者は非公開。
太陽電池モジュールを5万4852枚(第2期分は1万8068枚)設置する。「完成後の管理・運営(O&M)はグループ企業が担当する。ニッケ不動産がヒツジの飼育とクラブハウスの維持管理を担い、ニッケ機械製作所が電力関連を管理する」(同社)。
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連載:エネルギー列島2013年版(28)兵庫
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