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マイクロソフトもデータセンターに風力を利用、テキサス州で110MWの調達を決定:スマートファクトリ
米国の大手IT企業が再生可能エネルギーの導入量を拡大する中、マイクロソフトが新たな計画を推進する。テキサス州のデータセンターで風力による電力を調達する大型契約を発電事業者と締結した。新設の風力発電所から110MW分の電力を2015年から20年間にわたって購入する。
マイクロソフトが風力による電力を調達する場所は、テキサス州のサンアントニオにあるデータセンターで、2008年にオペレーションを開始した。開設当初から水のリサイクルによる冷却システムを装備するなど環境面を重視してきたが、今後は利用する電力を風力に切り替える。
北米で風力を中心に再生可能エネルギーの発電事業を手がけるRES America社と20年間の長期契約を締結した。RES社がテキサス州の北部に建設する風力発電所「Keechi Wind」から電力の供給を受ける計画だ(図1)。
この風力発電所は55基の大型風車を使って最大110MW(メガワット)の電力を供給することができる。全量をマイクロソフトが調達する見込みだ。風力発電所からデータセンターまでは地域内の送配電網を利用する。
これまでもマイクロソフトはワシントン州にある本社の施設で水力発電による電力を利用してきたほか、カリフォルニア州のシリコンバレーにある施設では太陽光発電システムを設置して、温室効果ガスの削減を進めてきた。ただしグーグルやアップルなどライバルの大手IT企業に比べると取り組みは小規模にとどまっていた。
今回の風力発電によるプロジェクトは、マイクロソフトにとって再生可能エネルギーの分野で初めての長期に及ぶ電力調達契約になる。
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