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小型風力発電を関西国際空港で、航空機への影響を調査:自然エネルギー
再生可能エネルギーや水素エネルギーの導入を積極的に進めている関西国際空港で、新たに風力発電を実施する。出力が5kWの小型風力発電機を空港内に設置して、風速や発電量のほか、航空機に対する影響を把握するのが目的だ。3月末までに工事を完了して運転を開始する。
大阪湾にある人工の島に造られた関西国際空港(図1)では、2012年から「スマート愛ランド構想」を掲げて、環境負荷の小さいエネルギーの導入を推進している。現在も滑走路の横にメガソーラーを建設中であるほか、空港内の親水緑地公園には小型風力を使った街路灯3基を設置済みだ。この公園の中に新たに小型風力発電機1基を導入して評価を開始する。
発電機の出力は5kWで、風車の最上部までの高さを15メートル未満に抑える。さらに独立型の電源として使えるように、パワーコンディショナーも合わせて導入する。機器の調達にあたっては競争入札を実施して、3月末までに設置工事と試験・検査を完了して運転を開始する予定だ。
小型風力発電を実施する目的は、空港内に設置した場合の効果や影響を把握することにある。風速や発電量のデータを収集するほか、騒音や低周波の影響、航空機に対する視認・電波障害などもデータを分析して評価する。この実証結果をもとに、今後の風力発電設備の拡大を検討することになる。
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