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兵庫県に10MWのメガソーラー、製油所跡地を利用:自然エネルギー
出光興産は兵庫県姫路市に出力10MWのメガソーラーを完成、2014年3月に運転を開始した。同社として2カ所目のメガソーラーだ。
出光興産は、2014年3月、兵庫県で出力10MWのメガソーラー「姫路発電所」(姫路市飾磨区)の送電を開始したと発表した(図1、図2)。
2003年まで稼働していた自社の旧兵庫製油所跡地(130万m2)の一部(21万7000m2)を利用し、立ち上げたもの。2013年4月に着工して、約1年で完成させた。
想定年間発電量は約1300万kWhであり、これは約3800世帯分の電力量に相当するという。全量を固定価格買取制度(FIT)を利用して、関西電力に売電する。
同社は2013年11月に北九州市門司区で門司発電所(出力2.9MW)の運転を開始しており、姫路発電所は2カ所目のメガソーラーに当たる。出光グループは太陽光発電以外の再生可能エネルギーの開発にも取り組んでおり、1996年に運転を開始した出光大分地熱(出力27.5MW、大分県九重町)では地熱発電所に蒸気を供給中だ。2008年に稼働を始めた二又風力発電所(出力51MW、青森県六ヶ所村)では日本風力開発と共同で出資した事業会社が運営を続けている。
今後は2015年4月に木質バイオマスを利用した土佐グリーンパワー(出力6.25MW、高知市)の完成を見込んでいる。
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連載:エネルギー列島2013年版(28)兵庫
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