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さいたま市にネット・ゼロ・エネルギー・ハウス、2種類の電気自動車を活用:スマートホーム
電力と熱を自給自足できる「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」に向けた実証実験が、さいたま市で始まった。ホンダの電気自動車から住宅に電力を供給するほか、車庫にはワイヤレス充電器を備えて利便性を高める。太陽光発電や蓄電池、窓やブラインドの自動開閉機能も導入する。
新しい実証実験ハウスはホンダが2012年からスマートハウスの開発に取り組んできた場所に建設した(図1)。今回は東芝と積水ハウスを加えた3社共同のプロジェクトで、4人乗りと2人乗りの2種類の電気自動車を利用するほか、スマートメーターや蓄電池、二世代住宅を対象にしたエネルギー管理システムなどを導入した。
2020年に向けて電力と熱を自給自足できる「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の実用性を検証することが目的になる。電気自動車はホンダの「フィットEV」と「MC-β」を使い分ける。フィットEVには車庫に設置したワイヤレス充電器から電力を供給できるようにした。所定の位置まで自動運転で駐車できるシステムも導入して利便性を高めた。
一方の「MC-β」は2人乗りの超小型電気自動車で(図2)、ホンダがさいたま市のほかに沖縄の宮古島などで社会実験に利用している。新しい実証実験ハウスには、MC-βから住宅に電力を供給する「V2H(Vehicle to Home)」のシステムも備えた。太陽光発電や蓄電池と併用しながら、家庭内の電力使用量を平準化することができる。
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