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太陽光に39億円を協調融資、福島の12MW:自然エネルギー
東邦銀行は、福島県に建設中の太陽光発電所向けに5億3700万円の融資を実行したと発表した。ユーラスエナジーホールディングスの100%子会社であるユーラス矢吹中島太陽光が立ち上げる出力12MWのメガソーラーに対する融資だ。融資総額は今回実行したものを含めて39億400万円に上る。
福島市に本店を置く地方銀行である東邦銀行は、福島県に建設中の太陽光発電所向けに5億3700万円の融資を実行したと発表した。
ユーラスエナジーホールディングスの100%子会社であるユーラス矢吹中島太陽光が実施する太陽光発電事業向けのプロジェクトファイナンスに対する融資である。東邦銀行とユーラス矢吹中島太陽光は、2014年6月に協調融資(シンジケートローン)の形を採る融資契約を締結*1)。組成金額(融資する金額)は39億400万円。今後、残る33億6700万円を融資する。「39億400万円は事業費総額ではなく、融資総額である」(ユーラスエナジーホールディングス)。
*1) プロジェクトファイナンス(事業資産を担保にした融資契約)に対して、参加する金融機関が同じ条件で行う融資であるシンジケートローンで対応した。案件を取りまとめるリードアレンジャー(主幹事)は東邦銀行(参加額36億400万円)、他に福島銀行(参加額3億円)が加わった。
福島に出力12MWの発電所を建設
ユーラス矢吹中島ソーラーパークは、福島県矢吹町と同中島村にまたがった林地約28haを利用した施設(図1、図2)。2013年4月に着工し、四国電力の100%子会社である四電エンジニアリングが設計・調達・建設(EPC)を請け負っている。2015年3月の運転開始を予定する。
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連載:エネルギー列島2014年版(7)福島
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