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自然エネルギー:

「隠岐の島」大型電池役立つか、空港跡にメガソーラー (2/2)

隠岐の島町は運用を停止した滑走路を太陽光発電所の用地として貸し出す。2015年9月には出力1.5MWの発電所が2つ完成する予定だ。中国電力は島の電力ネットワークが不安定化しないよう、新発電所の完成と同時に6.2MWと大型の蓄電池の実証事業を開始。出力変動の抑制効果を確かめる。

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町が遊休地を太陽光で活用

 中国電力の技術実証事業のうち、太陽光発電(3.0MW)の対象は「決まっている」。隠岐の島町が2014年8月に発表した「隠岐の島町メガソーラー発電事業」(隠岐の島町岬町田垣)の公募に採択される事業を対象とするからだ。

 隠岐の島町が太陽光発電事業を公募した狙いは、賃貸料と固定資産税が得られること、加えて非常用電源としての活用だ。エネルギーの地産地消にも役立つとした。

 島後の南端には隠岐諸島唯一の隠岐空港がある。1965年に開港後、2006年には新滑走路が完成したため、従来の滑走路は廃止された。図2の北側が従来の滑走路、南側が新滑走路だ。


図2 建設予定地周辺の地図(クリックで拡大) 出典:隠岐の島町

 発電所の予定地(工区)は赤い四角形の部分だ。1つの大きさは350m×60m(2万1000m2)。2工区ある。町が1工区当たり年額75万6000円で貸し付け、発電期間として20年間を予定する。

 旧滑走路の長さは1500mあり、舗装がそのまま残っている。なぜそのうちの一部しか発電に使わないのだろうか。「中国電力によれば、これ以上発電量を増やしても受け入れができないからだ」(隠岐の島町役場定住対策課ブランド推進係)。図2をよく見ると、どちらの工区も中央に幅5mのすき間がある。これはなぜだろうか。「元滑走路は県有地であり、町が周辺の土地を無償で牛の牧草地として貸し出していた。太陽光発電所建設後も牧草地として使うため、放牧の管理者から(通路としての)要望があったからだ」「企画提案では空港に隣接した立地に適した設計を望む」(同係)。

 2014年9月に企画提案書を受け付け、審査を経て2014年10月に選定結果を公表する。その後、設備認定協議や接続検討、系統連系申し込みを経て、町が事業者と協定や契約を結ぶ。着工時期は2015年4月を予定し、2015年9月から発電を開始する。


 中国電力の実証事業が本格的に動き出すのは2015年9月末の運転開始を待ってからだ(風力発電は2016年度末から)。「現時点ではNAS蓄電池、リチウムイオン蓄電池ともメーカーが決まっておらず、容量(Wh)など出力以外の仕様は未定だ」「設置方法は決まっている。再生エネルギー発電所ごとに設置するのではなく、大型の装置を西の島町の黒木発電所の近隣にまとめて設置したい。これは蓄電池の目的が系統ネットワークの安定化にあるためだ」(中国電力)。

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