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標高差100メートルのゴルフ場を発電所に、起伏に合わせて10万枚の太陽光パネル:自然エネルギー
福島空港の近くに広がる山岳地帯に巨大なメガソーラーが完成した。もともとゴルフ場だった傾斜地の地形や起伏を生かしながら、10万枚を超える太陽光パネルを設置した。発電能力は福島県内で最大級の26MWに達して、一般家庭で7200世帯分の電力を供給することができる。
福島空港から東へ5キロメートルほどの場所に、「サニーソーラー福島中央発電所」が3月16日に完成して発電を開始した(図1)。長野県に本社がある健康食品メーカーのサニーヘルスが手がける発電事業で、全国で6カ所目のメガソーラーになる。2013年初めまで営業していた「福島空港ゴルフクラブ」の跡地に建設した。
このゴルフ場は標高差が100メートルに及ぶ傾斜地にあった。メガソーラーの建設にあたっては造成工事を最小限に抑えて、地形や起伏に合わせて太陽光パネルを設置する方法を採用した。太陽光パネルの設置個所を見ると、18ホールあるゴルフコースのレイアウトがうかがえる(図2)。広さが76万平方メートルある土地に設置した太陽光パネルの枚数は10万5000枚にのぼる。
建設を担当したJFEエンジニアリングによると、土地の形状を1メートル間隔で計測して、パネルが最適な配置になるように設計して発電量の最大化を図った。全体の発電能力は26.2MW(メガワット)で、年間の発電量は2600万kWhを見込んでいる。一般家庭の使用量に換算して7200世帯分になり、メガソーラーが立地する須賀川市の総世帯数(約2万6500世帯)の3割近くに相当する。
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