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冬の電力需要が減り続ける、2月は全国で3.0%の減少に:電力供給サービス
例年の冬であれば2月は電力の需要がピークを迎えるが、今年は1月よりも少なかった。電力会社10社の販売電力量は前年比で3.0%の大幅な減少だった。2014年度に入って10カ月連続で前年の実績を下回る結果で、家庭と企業の節電効果が着実に上がっている。
電力会社10社が2015年2月に販売した電力量は741億kWhで、1月と比べて60億kWhも減少した(図1)。冬の寒さが最も厳しくなる2月は電力需要が増える傾向にあるが、今年は気温が高めだったこともあって家庭向け・企業向けともに伸びなかった。前年の2月と比べた減少率は3.0%に達して、今冬も電力の需要は大きく減り続けている。
用途別では家庭を中心とする「電灯」が3.0%の減少だったほか、企業向けの「業務用」が3.3%減、工場などが利用する「産業用その他」も2.4%減少した。2014年度に入ってからの傾向を見ると、産業用が5月に前年の実績を上回り、家庭・商店などの「電灯・電力」が2015年1月に前年を上回っただけである。業務用は一貫して前年よりも低い水準で推移している。
電力会社にとっては冬の販売電力量の伸びが年間の収益に大きな影響を与える。特に業績が厳しい北海道・関西・九州の3社にとっては、販売電力量が予想よりも低い水準に落ち込むと赤字額が増える可能性がある。地域別の2月の販売電力量は3月30日に公表する予定で、3地域の結果が注目される。
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