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山陽新幹線の沿線で発電開始、JRグループ最大のメガソーラー:自然エネルギー
JR西日本は山口県を走る山陽新幹線の線路沿いに、発電能力が5MWのメガソーラーを完成させた。自社で所有する9万平方メートルの遊休地に建設したもので、3月27日に発電を開始する予定だ。JRグループで最大の太陽光発電所になり、1400世帯分の電力を供給することができる。
メガソーラーを建設した場所は山口県の太平洋側で、山陽新幹線の「厚狭(あさ)駅」と「新山口駅」のあいだにある(図1)。JR西日本が新幹線の線路の南側に所有している9万平方メートルの遊休地を活用した。建設用地は山陽小野田市と宇部市にまたがっていて、周辺は林に囲まれている。
完成した「厚狭太陽光発電所」はJR西日本で初めてのメガソーラーである。発電能力は5MW(メガワット)に達して、全国のJRグループ9社が運営する太陽光発電設備の中で最大の規模になる(図2)。運転開始は3月27日を予定している。
年間の発電量は510万kWhを見込んでいて、一般家庭で1400世帯分の使用量に相当する。発電した電力は全量を中国電力に売電する方針だ。2012年度の買取価格(1kWhあたり40円)を適用できるため、想定通りの発電量になれば売電収入は年間に約2億円になる。
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