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夏に太陽光で冬は風力、JR秋田駅の看板を照らす電力に:自然エネルギー
東北を中心に再生可能エネルギーの導入量を拡大中のJR東日本が秋田駅に小型の風力発電機を新設した。すでに稼働している太陽光パネルと合わせて、駅名看板の照明用に電力を供給する。太陽光だけでは冬に点灯しない日が多くなるため、風力を加えて1年中いつでも照明できるようにした。
JR東日本は2013年に秋田駅の屋上に太陽光パネルを設置して、それまで夜間に点灯していなかった駅名の看板をライトアップさせた。バッテリを併設して、昼間の電力を夜間にも供給する方法だ。ところが冬になると天候が不順で日照時間も短くなるため、十分な電力を確保できずに点灯しない日が数多く発生する。
そこで新たに風力発電機を併設して、太陽光と組み合わせたハイブリッド体制に拡張した(図1)。発電能力は太陽光が360Wに対して、風力は約3倍の1000Wある。従来は照明を内蔵した駅名看板は1カ所だけだったが、風力発電機の導入に合わせて合計3カ所に増設した。本日3月27日(金)の夜から3カ所の駅名看板すべてを点灯する。
看板に内蔵したのはLED照明で、3カ所の合計で13灯ある。消費電力が16WのLED照明を採用していて、合計すると約200Wの電力を消費する。太陽光と風力を加えた最大の供給力に対して7分の1程度で収まる計算だ。駅の構内に太陽光と風力の発電量を表示するディスプレイも設置して、自然エネルギーを活用した取り組みを利用者にアピールする(図2)。
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