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離島向けにトラックで運べる移動用発電設備、沖縄電力が新たに3台導入:電力供給サービス
沖縄電力は新たに離島における常用電源の不足の故障や想定以上の需要の伸びなどに対して供給力不足が生じた場合の緊急対応用として、新たにディーゼル機関を搭載した移動用発電設備3台を導入した。
沖縄電力は離島における常用電源の不測の故障や想定以上の電力需要の伸びなどに対し、供給力不足が生じた場合の緊急対応用として、移動用発電設備の導入に取り組んでいる(図1)
既にガスタービン第3、4、5、12、13号およびディーゼル第3、4、5号が稼働しており、これに加えてこのほどディーゼル第6、7、8号の運用を開始した。沖縄電力では離島における発電設備の故障・事故時など緊急を要する場合に、トラックがけん引するこれら複数の移動用発電設備を島内に配備して、電力需要に対応する。
今回、運用を開始した移動用発電設備(ディーゼル第6、7、8号は全て同型)の発電出力は各1000kW(キロワット)(発電端)。機関種類はディーゼル機関(4サイクル直接噴射式12シリンダ)。機関型式は4012−46TAG2A(PERKINS社製)。発電機は明電舎のE−AFを採用している。回転数は1800rpm(回転/分)でA重油を燃料とする。
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