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東京電力がガス会社と3社目の提携、セット販売で攻めと守り電力供給サービス(2/2 ページ)

1月から家庭・商店向けの契約変更の受付が始まるのを前に、東京電力がガス会社との販売提携を加速させている。神奈川県を中心にLPガスと宅配水を供給するレモンガスと新たに提携関係を結んだ。LPガスを利用する30万世帯の家庭と900店舗の外食チェーンに電力と宅配水をセットで販売する。

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1月から東京ガスと激しい競争に

 市場規模が大きい関東では電力の小売全面自由化に向けて有力企業が続々と参入している。中でも関東一円に1万件以上の顧客を抱える東京ガスが電力事業の拡大に積極的で、東京電力にとっては最大の競争相手になる。すでに東京ガスは電力と都市ガスのセット料金プランを発表して1月4日から営業活動に入る構えだ。

 一方で都市ガスの小売全面自由化は1年後の2017年4月に始まる。それまでのあいだ東京電力はLPガス会社と組んで、東京ガスや新規参入事業者の攻勢に対抗していく。さらに関東以外のガス会社とも提携関係を拡大して、電力とガスを組み合わせたエネルギー販売事業を全国に展開する計画だ(図3)。


図3 東京電力の小売事業展開イメージ。出典:東京電力

 LPガスを使っていない家庭に対しては、東京電力はソフトバンクをはじめ電話会社やケーブルテレビ会社との提携を通じて電力と通信サービスのセット割引を訴求する。割引プランに加えてポイントサービスを充実させるための準備も進めている(図4)。各分野の有力企業と提携して競争力を高めながら、関東では既存顧客の維持、他の地域では新規顧客の獲得を図る戦略である。


図4 ポイントサービスの提携スキーム。出典:東京電力
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