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シャープのメガソーラーがダブル稼働、売電金額は20年間で30億円規模に:太陽光
シャープが運営するメガソーラーが続々と稼働を開始している。2015年12月28日から、福島県南相馬市と栃木県塩谷郡に建設を進めていた2つのメガソーラーが同時に商業運転を開始した。
シャープと芙蓉総合リースの共同出資会社であるクリスタル・クリア・ソーラーが手掛けるメガソーラーが、福島県南相馬市と栃木県塩谷郡の2カ所で2015年12月28日から商業運転を開始した。クリスタル・クリア・ソーラーが委託するかたちで、発電設備の開発および建設、運転保守・管理はシャープが行う。
南相馬市の5万3000平方メートルの敷地に建設した「南相馬小高太陽光発電所」は、直流出力で出力約2.7MW(メガワット)(図1)。年間発電量は一般家庭808世帯分の使用電力に相当する291万kWh(キロワット時)を見込んでいる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)を活用して、20年間にわたり東北電力に1kWh当たり税別36円で売電する。
栃木県塩谷郡に建設したのは「シャープ塩谷第二太陽光発電所」だ。出力は約1.6MWで、年間発電量は475世帯分に相当する約171万kWhを見込んでいる。こちらも同様にFITを活用して、20年間1kWh当たり税別36円で東京電力に売電する。
今回同時に稼働を開始した2つのメガソーラーを合計すれば、年間の売電金額は約1億6600万円。FITの買取期間である20年間の累計では30億円以上を見込める計算だ。
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