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小型の風力発電機を社員寮に導入、災害時にも水洗トイレを利用できる:蓄電・発電機器(2/2 ページ)
千葉県の鋼材販売会社が社員寮に小型の風力発電機を導入した。長方形の羽根3枚が垂直軸のまわりを回転して発電する方式で、発電能力は3kWある。発電した電力は社員寮の給湯器や水洗トイレの浄水装置で利用しながら、災害時には地下水をくみ上げるポンプを作動させて生活用水を確保する。
風力発電機の価格は350万円
松山鋼材の社員寮では発電した電力を平常時にはガス給湯器や浄化槽ブロワー(微生物の働きで汚物を分解する装置)の電源として利用する(図3)。余剰分は寮内の電源コンセントを通じて家電製品で使うことができる。
災害時に停電が発生しても、風力による電力で給湯器や水洗トイレの利用が可能だ。さらに地下水をくみ上げる電動ポンプを設置して、断水が発生した場合でも生活用水を供給できるようにした。
社員寮には非常用の電源コンセントを備えている(図4)。災害時でも炊飯器を使って食事を作り、連絡に欠かせない携帯電話を充電することができる。こうして最低限の日常生活を送れるようにして、災害時のストレスを低減させる狙いだ。近隣の住民にも必要に応じて社員寮を開放する。
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