名取ソーラーウェイが28億円のシンジケートローン契約:太陽光
太陽光発電の名取ソーラーウェイ(宮城県名取市)はNECキャピタルソリューションとの間で、契約金額28億円のコミットメント型シンジケートローン契約を締結した。
契約金額は28億円
太陽光発電の名取ソーラーウェイ(宮城県名取市)はNECキャピタルソリューションとの間で、2017年3月31日にコミットメント型シンジケートローン契約を締結したと発表した。契約金額は28億円で、満期日は2018年10月となっている。
同社は、日本アジアグループ傘下のJAG国際エナジーおよび国際航業の連合体が建設を進めるメガソーラー発電所の事業開発および運営を行う特別目的会社。資金は名取ソーラーウェイの開発、建設期間中に発生する事業資金に活用するという。
名取ソーラーウェイは、東日本大震災で甚大な被害があった宮城県農業高等学校跡地における再開発計画として宮城県が公募し、JAG国際エナジーおよび国際航業の連合体が大規模太陽光発電事業者に選定され、開発を手掛けている。
立地面積は約30万3532平方メートル。出力約26.3MW(東芝製のパネル9万7416枚)。一般家庭約7700世帯の年間電力消費量に相当する発電規模を有し、発電した電力は全量を東北電力に売電する。竣工は2018年3月を予定している。
日本アジアグループはメガソーラー発電所の開発に向け地域特性にあわせた太陽光発電所の開発に取り組んでいる。同グループは2004年に当時世界最大の発電容量となる5MWのメガソーラー発電施設をライプツィヒ(ドイツ)に開設したのを皮切りに、これまでに欧州4カ国(ドイツ、イタリア、スペイン、チェコ)でメガソーラー発電所を開発してきた。国内では他に足柄大井ソーラーウェイ(神奈川県大井町)、行田ソーラーウェイ(埼玉県行田市)、上越柿崎ソーラーウェイ(新潟県上越市)などの実績がある。
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