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山口県で屋根借り太陽光発電、小中学校の体育館を活用:太陽光
山口再エネ・ファクトリーは山口県宇部市と協定を結び、市内の小中学校の体育館屋根を利用した太陽光発電事業を開始した。
日本エンタープライズ(東京都渋谷区)のグループ会社で、太陽光発電事業およびエネルギーマネジメントシステム(EMS)の開発に取り組む山口再エネ・ファクトリー(山口県宇部市)は2017年7月、山口県宇部市と協定を結び、「公共施設の屋根等を活用した太陽光発電事業」を開始すると発表した。
同社は、NPO法人である山口スマートコミュニティ支援センター(山口市)と「うべスマートコミュニティー推進支援事業」を形成し、山口県における再生可能エネルギーによる地域活性化に取り組んでいる。
今回の公共施設の屋根を活用した太陽光発電事業では、共同事業体の、うべスマートコミュニティー推進支援事業が、宇部市から小中学校の体育館屋根を借りて太陽光発電設備を設置する。
具体的には、2017年度中に改築される琴芝小学校、鵜ノ島小学校、厚南中学校の3校の体育館に、合計189kW(キロワット)の太陽光発電設備を設置し、発電事業を開始する予定だ。各校に発電量、日照量、気温などを見える化するモニターにより、子供たちが身近な体験を通じて、環境・再生可能エネルギーを学べる環境も整えていく。
山口再エネ・ファクトリーは2015年に設立。再生可能エネルギーを通して地方創生事業を進めており、太陽光発電事業としては宇部市内に1.3MW(メガワット)の「東岐波発電所」(運転開始日2016年5月)を開設している。
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