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コージェネ設備の新設導入、5年連続の減少に:蓄電・発電機器
電力と熱を生産・供給するコージェネレーションシステムについて、コージェネ財団が2017年度の国内導入実績を公表した。
コージェネレーション・エネルギー高度利用センター(コージェネ財団)は、会員企業全社を対象とした調査をもとに、2017年度のコージェネレーション設備の導入実績をこのほどまとめた。
2017年度の民生用・産業用のコージェネレーション(全燃料、家庭用を除く)の新設の導入状況は、設置容量は家庭用6.4kW(キロワット)、産業用12.6kWの合計19万kW、設置台数は民生用518台、産業用79台の合計597台で、2016年度の23.2kW、697台を下回った。新設台数は5年連続での減少が続いている。
2017年度末(2018年3月末)での累計設置容量(撤去・削減分を差し引いた値)は1060万kWとなり、前年度末に比べて約15万kW増加した。また、累計設置台数(撤去・削減分を差し引いた値)は、17604台で、前年度末に比べて475台増加している。
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