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農業用水路を活用した小水力発電所、2カ所で313世帯分を発電:自然エネルギー
山形県で県が開発を進めていた農業用水路を活用する小水力発電所が完成。2カ所の合計で、一般家庭313世帯分に相当する年間発電量を見込んでいる。
山形県が2014年度から、同県遊佐町小原田地内および酒田市福山地内の2カ所で建設を進めてきた小水力発電所が完成し、2018年7月30日から運転を開始した。
両発電所は、東日本大震災を踏まえて2012年3月に策定した「山形県エネルギー戦略」に基づき整備したもので、農業用水路を活用している。山形県では2030年度までに、県内に再生可能エネルギー電源を101.5万kW(キロワット)導入する計画を掲げており、2018年3月末までに49.9万kW(稼働分と計画決定分の合計)の導入量がある。
遊佐町に建設した「平津小水力発電所」は、月光川頭首工から取水する月光川左岸幹線用水路の流下水を利用した軸流プロペラ水車により発電する。最大出力は60.1kW、年間発電量は一般家庭110戸分の使用量に相当する363MWh(メガワット時)を見込む。運営・管理は月光川土地改良区が行う。
「日向川小水力発電所」(酒田市)は日向川頭首工から取水する両止幹線用水路の流下水を利用した軸流プロペラ水車により発電する。最大出力は118kW。年間発電量は一般家庭203戸分に相当する670MWhを予想している。運営・管理は日向川土地改良区が担当する。
なお、竣工式を平津小水力発電所は2018年8月27日に、日向川小水力発電所は同年8月31日に行う。
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