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南相馬市に14MWのメガソーラー完成、収益の一部は復興事業に:太陽光
NTTファシリティーズらが福島県南相馬市に建設を進めていたメガソーラーが完成。発電事業による収益の一部は、復興支援事業に活用される。
NTTファシリティーズが北芝電機(福島市)と共同設立した南相馬川房発電(同)が、福島県南相馬市で2017年5月から建設を進めていた「南相馬川房発電・メガソーラー発電所」が完成。同年10月1日から発電を開始した。
同発電所はNTTファシリティーズで82カ所目となる事業用太陽光発電所。設置容量は1万4256kW(キロワット)で、年間発電量は一般家庭約4400世帯分の発電量に相当する、約1万5900MWh(メガワット時)を見込んでいる。
今回の発電事業には「再生可能エネルギー発電設備等導入基盤整備支援事業補助金(福島県再エネ復興支援事業)」を活用した。同補助金は東日本大震災および原子力災害で大きな被害を受けた地域の経済活動を再生させるため、原子力災害の被災地で、発電事業の収益の一部を復興活動に活用することを義務に、事業者が取り組む再生可能エネルギー発電設備などの導入事業に要する経費の一部を補助するもの。
今回の発電事業における収益の一部は、福島県再生可能エネルギー復興推進協議会を通じ避難解除区域など12市町村における復興支援事業に活用される。同復興推進協議会は、避難解除区域などにおける円滑かつ効果的な再生可能エネルギーの導入推進と、その収益を活用した復興支援を図ることを目的に設立された。避難解除区域における発電事業の推進に関する事業、負担金による復興支援事業などに取り組んでいる。
【訂正】初出時、タイトルの出力規模に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
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