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太陽光の電力で自律走行、トリナ・ソーラーが清掃ロボットを開発:太陽光
中国の大手パネルメーカーであるトリナ・ソーラーが、自律走行する清掃ロボットを開発。太陽光発電の電力を充電する仕組みで、脱炭素化を目指す企業向けに提案を進めるという。
中国の大手パネルメーカーであるトリナ・ソーラーは、「住宅・ビル・施設Week」(東京ビッグサイト、2018年12月12〜14日)に出展し、開発中の自律走行する清掃ロボットを披露した。充電タイプの電動ロボットで、自律走行によって自動で施設などのごみを掃除する。
展示した清掃ロボット「TSR-Sweep」は外形寸法が1600×950×1100mm(ミリ)で、重量は約200kg(キロ)。フル充電で約6時間稼働できる。ごみは内部に貯め込む方式だ。清掃ロボットの充電には、太陽光パネルを搭載した専用の充電ステーションを併せて提案する。ロボットは自動で充電ステーションに移動する仕組みだ。
自律走行を支えるシステムとして、RTK(Real Time Kinematic)-GPS、レーザーレーダー、カメラなどを備える。これら利用して自己位置推定と環境地図作成を同時に行うSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を搭載した。これにより事前に設定した経路に沿って自律走行する。将来的には、深層学習(ディープラーニング)を活用し、走行ルートを自律的に決める完全自動化機能も搭載する予定だという。
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