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卒FIT太陽光の買取価格、東邦ガスは最大9.5円/kWh:太陽光
東邦ガスが卒FITを迎える住宅用太陽光発電の買い取り価格を発表。同社の電気およびガス利用者は9.5円/kWh(キロワット時)に設定した。
東邦ガスは、愛知、岐阜、三重およびその周辺地域(一部地域を除く)で、固定価格買取制度による買取期間(FIT期間)が満了した住宅用太陽光発電設備を対象とする余剰電力買取サービスを5月末から申込受付を始め、11月から同サービスの提供を開始する。
「余剰電力を東邦ガスが買い取るプラン」(Aプラン)、および「余剰電力を東邦ガスが引き取る代わりに、グルメ、旅行、暮らしまわりサービスなどを提供するプラン」(Bプラン)の2種類を用意しており、Aプランでの余剰電力の買い取り額は東邦ガスの電気およびガス利用者(東邦液化ガス、東栄、ワセ田ガスなど、東邦液化ガスグループのLPGの利用者含む)が9.5円/kWh、それ以外は9.0円/kWhとなっている。また、同サービスを希望する客には、東邦ガスグループのサービス店を通じて、蓄電池の販売・設置も行う。
なお、対象地域で住宅用太陽光発電設備を設置している客を対象に2019年10月末まで、東邦ガスの専用ホームページで情報の事前登録を受け付けるキャンペーンを実施中。事前登録者には「FIT期間満了に関するQ&A集」、「売電価格試算ツール」をプレゼントする。さらに2020年3月末までに売電を開始した顧客に「QUOカード1000円分」をプレゼントするキャンペーンを実施する。
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