東京ガスがネクストエナジーと資本提携、分散電源向けのIoT基盤を開発:エネルギー管理
再エネ事業を手がけるネクストエナジー・アンド・リソースと東京ガスが資本提携。太陽光発電および蓄電池など分散型エネルギー資源の高度利用を目的としたIoTプラットフォーム制御システムの共同開発契約を締結したと発表した。
自然エネルギー関連の事業を展開するネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市)は、東京ガスと2019年6月28日に資本提携し、太陽光発電および蓄電池など分散型エネルギー資源の高度利用を目的としたIoTプラットフォーム制御システムの共同開発契約を締結したと発表した。出資比率などは非公開だが、新たに開発するIoTプラットフォームに対し「2024年までに数億円規模の投資を実行する」(ネクストエナジー・アンド・リソース)としている。
ネクストエナジー・アンド・リソースは2003年の設立以来、太陽電池モジュールをはじめとする関連部材の開発・販売から発電設備の建設・保守管理まで、太陽光発電をトータルにサポートする事業を展開してきた。今後は、再生可能エネルギーの主力電源化を次期エネルギー産業の課題と捉え、自家消費型太陽光発電システム事業、定置型蓄電システム事業、既設太陽光発電設備の支援サービス事業の3事業を中核とし、今回開発するIoTプラットフォームを通じ、分散型エネルギー資源の高度利用を実現することでさらなる事業拡大を目指す。
東京ガスは再生可能エネルギー分野においても、多様なプレーヤーとの積極的なアライアンス、IoT・AI・モバイル化やビッグデータ活用などのデジタル技術を活用したイノベーションの創出を目指した取り組みを行っている。今回、資本提携および共同開発を通じ、IoTを活用したデータ解析技術、高速化技術に、同社が創業から10年以上かけて蓄積した太陽光発電関連データを組み合わせることで、分散型エネルギー資源の価値を最大化するIoTプラットフォームの構築を加速する。
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