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京セラが国内初「蓄電池×太陽光」で自己託送、再エネを遠隔の工場で自家消費:自然エネルギー
京セラが滋賀県野洲(やす)市で蓄電池と自己託送制度を活用し、再生可能エネルギーで発電した電力を自社工場に供給する実証実験を開始すると発表。再生可能エネルギー由来電力の自己託送に、蓄電池を活用する実証実験は国内初としている。
京セラは2020年1月28日、同年4月から滋賀県野洲(やす)市で蓄電池と自己託送制度を活用し、再生可能エネルギーで発電した電力を自社工場に供給する実証実験を開始すると発表した。再生可能エネルギー由来電力の自己託送に、蓄電池を活用する実証実験は国内初としている。
実証実験では野洲市が所有する2000平方メートルの土地に、150kW(キロワット)の太陽光発電システムを設置する。発電した電力は関西電力の送配電網を利用し、約2km離れた京セラの滋賀野洲工場に供給する。このように、企業などが自社工場などで発電した電力を、一般送配電事業者(今回の場合は関西電力)の送電線を利用し、別の自社拠点に供給する制度を自己託送制度と呼ぶ。
再生可能エネルギーを活用する場合、課題となるのが出力変動による系統への負荷だ。今回の実証では太陽光発電所側に定置型リチウムイオン電池を活用し、自己託送による送電量の平準化を行い、系統への負荷軽減を図る。京セラはこれまでVPP(バーチャルパワープラント、仮想発電所)実証などに取り組んでおり、その中で培った蓄電池の制御技術や、需給調整のノウハウを活用するとしている。
なお、設置する蓄電池は、自立運転する機能を備えており、災害時には近隣住民への電力供給などに活用できるという。
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