ニュース
太陽光×蓄電池でスーパーの電力コスト削減、関西電力が実証実験:太陽光
関西電力は、スーパーの店舗をはじめとした業務用の顧客に対して、太陽光発電と蓄電池を組み合わせて用いるエネルギーマネジメントに関する実証実験を開始する。
関西電力は2020年2月17日、スーパーの店舗をはじめとした業務用の顧客に対して、太陽光発電と蓄電池を組み合わせて用いるエネルギーマネジメントに関する実証実験を開始すると発表した。
同実証実験では、同社の「太陽光発電オンサイトサービス」を契約する、大阪を中心にスーパーマーケット事業を展開しているカノーの店舗に蓄電池を設置し、電気料金の削減効果を検証する。また、VPP(仮想発電所)システム「K-VIPs」により蓄電池制御技術の確認を行い、将来のVPPリソースとしての知見の獲得を図る。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせたエネルギーマネジメントでは、太陽光発電由来の電力の余剰分を蓄電池に充電して夜間など他の時間帯に用いることで電気料金を削減できるほか、非常時にも活用できる。また、蓄電池に充電された電気を放電することで顧客のエネルギーリソースを制御し、電力需要パターンを変化させることも可能となる。
関連記事
- 集合住宅でも太陽光を自家消費、オムロンが蓄電池を活用するエネマネサービス
オムロンは、太陽光発電と蓄電システムを用いたエネルギーマネジメントサービス「エネサプリ」を開始する。まずは第一弾として、2020年春から低層集合住宅向けサービスを提供する。 - 1万台の蓄電池を秒単位で一括制御、NECと関電が実証に成功
NECと関西電力らが1万台規模の分散電源を秒単位で一括制御できる技術の実証に成功。電力系統の安定化を図り、再生可能エネルギーの導入拡大に役立つ技術としている。 - 関西電力も卒FIT向け「仮想預かり」プラン、蓄電池なしで余剰電力を有効活用
関西電力が卒FITを迎える住宅用太陽光発電ユーザー向けに、同社が余剰電力を同社が仮想的に預かったとみなす仮想預かりプラン「貯めトクサービス」の申し込み受付を開始。蓄電池などを設置せずに余剰電力を有効活用できるプランだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.