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不具合発生のスマートメーター、東京電力が取替作業を完了:電力供給サービス
東京電力パワーグリッドは2020年4月13日、異音のや発熱などのトラブルが発生していた東光東芝メーターシステムズ製の一部スマートメーターについて、交換作業が完了したと発表した。
東京電力パワーグリッドは2020年4月13日、異音のや発熱などのトラブルが発生していた東光東芝メーターシステムズ製の一部スマートメーターについて、交換作業が完了したと発表した。
同スマートメーターについては型式「S43WS-TA(製造期間2015年3〜12月)」と「S18WS-TA(同2016年8月〜9月)」の2機種において、設置後に異音や発熱などの不具合が報告されていた。これを受け製造元の東光東芝メーターシステムズは東京電力パワーグリッドに対し、既に設置した9万7000台についての取り替え作業を申し入れていた。
東光東芝メーターシステムズは今回のトラブルを受け、同メーターについて第三者機関への性能評価を以来していたが、「スマートメーターからの発火はなく、建屋火災・周辺設備への延焼に至る要因は確認されず、また、火傷のおそれについても電気用品安全法に基づく技術基準の温度限度も下回っており問題はないとの評価を受けた」としている。
なお、一部顧客から異音発生時に家電が正常作動しなかったという報告もあり、同社は今後も調査を継続するとしている。
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