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生協が再エネ創出を2倍にする新目標、2030年に年間発電量4億kWhへ:自然エネルギー
日本生協連が新しい再生可能エネルギーの活用目標を発表。全国の12生協との共同目標で、2030年までに年間発電量にして現状の2倍以上となる約4億kWhの再生可能エネルギー創出を目指す方針だ。
日本生協連は2020年4月9日、新しい再生可能エネルギーの活用目標を発表した。全国の12生協との共同目標で、2030年までに年間発電量にして現状の2倍以上となる約4億kWhの再生可能エネルギー創出を目指す方針だ。
生協ではこれまで全国で太陽光をはじめとるす再生可能エネルギー電源の設置を進めており、現時点でその総発電量は年間1.8億kWh規模となっている。今後さらに設置を拡大し、10年後の2030年にはこの発電量を2倍以上の約4億kWh、出力換算で200MWまで拡大する計画だ。この発電量は2030年時点の生協全体の推定電力使用量の約40%に相当するという。
具体的には、まずは生協が所有する店舗や宅配・物流施設、福祉施設に太陽光発電設備を最大限設置する。その上で生協組合員や取引先の施設も活用していく方針。そして、持続可能な社会づくりというビジョンを共有する生産者や取引先、行政や社会福祉法人、市民団体や環境団体とともに、食品残渣(ざんさ)を利用したバイオガス発電や小水力発電、洋上風力発電などへもチャレンジしていきたいとしている。
生協では2030年に温室効果ガスを2013年度比で40%削減、2050年に同90%削減することを目標としている。
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