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ダムに合計約1メガの水力発電所を新設、関電が岐阜県の2カ所で:自然エネルギー
関西電力は、同社が岐阜県飛騨市宮川町に所有している坂上ダムおよび打保ダムの直下に「新坂上発電所」「新打保発電所」をそれぞれ新設する。両発電所ともにダムの水を利用するもので、最大出力は合わせて9240kWとなる計画である。
関西電力は2020年6月10日、同社が岐阜県飛騨市宮川町に所有している坂上ダムおよび打保(うつぼ)ダムの直下に「新坂上発電所(仮称)」「新打保発電所(仮称)」をそれぞれ新設すると発表した。
両発電所では、坂上ダムと打保ダムの豊富な水を利用する。最大出力は新坂上発電所が4300kW、新打保発電所が4940kWとなり、発電電力量は新坂上発電所が1300万kWh/年、新打保発電所が1600万kWh/年となる計画である。
新坂上発電所は2021年3月に着工し、2024年8月に運転を開始する予定で、新打保発電所は2021年8月に着工し、2025年4月に運転を開始する予定となっている。CO2の削減量は新坂上発電所で約6000t/年、新打保発電所で約7400t/年が見込まれる。
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