トヨタがレクサス初のEVを限定販売へ、航続距離は367kmを実現:電気自動車
トヨタ自動車は2020年10月22日、レクサスブランド初の電気自動車(EV)市販モデル「UX300e」に限定販売を発表。価格は580万円からで、航続距離はWLTCモードで367kmを実現するという。
トヨタ自動車は2020年10月22日、レクサスブランド初の電気自動車(EV)市販モデル「UX300e」について、2020年度分135台を限定販売すると発表した。価格は「version C」が580万円、「version L」が635万円。
UX300eは、最高出力150kW(203PS)、最大トルク300Nm(30.5Kgfm)を発生するモーターをフロントに搭載する2WD(FF)モデルのEV。容量54.4kWh(キロワット時)のリチウムイオンバッテリーを搭載して、航続距離はWLTCモードで367kmを実現するという。
車両には右側に普通充電ポート、左側にCHAdeMO規格の急速充電ポートを設定。充電は有料サービス「EV・PHV充電サポート」の加入によって、日本充電サービスの急速/普通充電器が利用可能。全国で急速充電器約6800基、普通充電器1万5000基が専用カードをかざすだけで利用できる。なお、フル充電の所要時間は急速充電で約80分、普通充電で約14時間となっている。
この他、最新コネクティッド技術を採用。専用アプリによるスマートフォンとの連携で、バッテリー残量やエアコンON/OFF時それぞれの走行可能距離を表示し、充電の必要がある場合は告知をする。充電完了までの時間表示や、出発時刻に合わせて充電が完了するようタイマーを設定することも可能。自車位置周辺の充電ステーションの位置を表示し、営業時間や稼働状況なども確認可能だ。
販売については同日より、抽選による商談申込みの受付を開始。レクサス公式Webサイト上で、10月22日13時30分〜11月4日23時59分の期間で申し込みを受け付け、当選者のみが商談を行える仕組みとなっている。
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