太陽光の自家消費量を簡単に取得、中小規模のPPA事業に最適なエコめがね
NTTスマイルエナジーは2021年3月9日から、太陽光発電の第三者所有モデル(PPAモデル)の課金請求に必要な電力量データを取得できる新商品「エコめがね Smart ONE 10年プラン」の販売を開始した。
NTTスマイルエナジーは2021年3月9日から、太陽光発電の第三者所有モデル(PPAモデル)の課金請求に必要な電力量データを取得できる新商品「エコめがね Smart ONE 10年プラン」の販売を開始した。
昨今、太陽光発電の自家消費ニーズの拡大などに伴い、発電事業者が需要家の敷地や屋根上に太陽光発電システムを設置し、そこで発電した電力を需要家に販売するPPAモデルの普及が広がっている。
このPPAモデルでは、自家消費量に応じた課金請求を行うため、検定済みスマートメーターで取得した電力量データを計測する装置が必要で、その性能とコストのバランスが事業者にとっては重要なポイントになる。また、PPAモデルの設備保守においては、パワーコンディショナーのエラー内容を確認するよりも、発電状況を確認して現地対応などを行う手法も取られはじめており、シンプルな機能の計測装置へのニーズが高まっているという。
NTTスマイルエナジーが販売する新商品「エコめがね Smart ONE 10年プラン」はこれらのニーズに向けた製品。ELセンサーとオプションの発電計測用のスマートメーターで構成し、設備に接続することで、自家消費量の算出に必要なスマートメーターから取得した電力量データを、「CSVでの一括ダウンロード」もしくは「APIサービスでのシステム連携」のどちらかで取得できるようになる。
パワーコンディショナーのメーカーや型式、電気方式(単相/三相)を問わず、低圧容量から高圧容量まで幅広い設備に対応できるのも特徴だという。ただし、機能とコストのバランスから、計測装置の選定が難しい10kW〜20kW前後の小型施設などでの利用を推奨するとしている。
NTTスマイルエナジーでは今後、「エコめがね Smart ONE 10年プラン」にスマートメーター以外の太陽光発電設備、蓄電池なども接続できるよう機能拡張を行う計画。2021年度にはPPAモデルに加え、自家消費設備に特化した新しいエコめがねWEB画面の提供も計画するとしている。
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