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落差93.6メートルで350世帯分を発電、長野県安曇野市に小水力発電所:自然エネルギー
飛島建設は2021年6月、長野県安曇野市内でオリエンタルコンサルタンツとの共同事業として開発を進めていた「三郷黒沢川小水力発電所」が完成し、4月から運転を開始したと発表した。
飛島建設は2021年6月、長野県安曇野市内でオリエンタルコンサルタンツとの共同事業として開発を進めていた「三郷黒沢川小水力発電所」が完成し、4月から運転を開始したと発表した。
この事業では地域の既存のかんがい用水設備を一部更新・共用し、かんがい用水を発電用水として使用。発電事業で新設する水圧管路が新しいかんがい用水路となるため、かんがい設備の再生の役割も担っているという。
横軸クロスフロー水車を利用し、発電機の最大出力は193.7kW。有効落差93.6mを利用し、一般家庭の350世帯数分の使用電力量に相当する113万kWhの年間発電量を見込んでいる。
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