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オムロンが家庭用蓄電池に6.5kWhのモデルを追加、小規模世帯も導入しやすく:蓄電・発電機器
オムロン ソーシアルソリューションズが家庭用蓄電池「KPBP-Aシリーズ」のラインアップに、小規模世帯の災害対策に最適な6.5kWhの蓄電池ユニットを追加。同年9月末から販売する。
オムロン ソーシアルソリューションズ(OSS)は2021年6月、家庭用蓄電池「KPBP-Aシリーズ」のラインアップに、小規模世帯の災害対策に最適な6.5kWhの蓄電池ユニット「KP-BU65B-S」を追加すると発表した。同年9月末から販売する。
OSSが展開するKPBP-Aシリーズは、オプション機器の組み合わせにより、さまざまなニーズに合わせたシステムを構築できるのが特徴の家庭用蓄電システム。導入後にシステムを拡張することも可能な他、蓄電池容量も選択できる。蓄電容量についてはこれまで16.4kWh、9.8kWhの2モデルを販売していた。
新たに加える6.5kWhのモデルは、利用電力が比較的少ない小規模世帯(2〜3人世帯)において、数日間の最低限のライフラインが確保できる容量としている。蓄電池の外形寸法は490mm×847mm×147mm、重量は65kg、屋内外の設置に対応する。公称電圧はDC102.76V、充電回復時間は満充電まで約3時間で、使用周囲温度は-10〜45℃となっている。
なお、OSSでは従来品の全負荷用分電盤「KP-DB60」から定格電流を75Aに拡大した後継品として、「KP-DB75」を同年7月に発売する。これにより、既設の分電盤の制約で蓄電システムを導入できなかった家庭にも、同社のマルチ蓄電プラットフォームの導入が可能になるとしている。
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