蓄電池の増設や後付けも可能、エクソルが住宅用ハイブリッド蓄電システム:太陽光
エクソルが住宅用のハイブリッド蓄電システムの新製品を発表。住宅用太陽光発電と蓄電池の双方に対応するパワーコンディショナーと、後からの増設も可能なモジュール式蓄電システムを組み合わせた。
エクソルは2021年9月29日、住宅用のハイブリッド蓄電システムの販売を開始すると発表した。住宅用太陽光発電と蓄電池の双方に対応するパワーコンディショナーと、後からの増設も可能なモジュール式蓄電システムを組み合わせた。
販売するパワーコンディショナーは連系出力4.95kW、充電出力4.5kW、最大変換効率 97.5%、外形寸法365×159×649mm、重さは19kg。屋内外どちらの設置にも対応する。
複数台の連結が可能な蓄電システムは、1ユニット当たりが容量5kWh、インバーターを含む外形寸法は670×150×600mm、重量は63.8kg。5kWhを3台組み合わせた場合は高さが1320mm、重量は163.8kgとなる。容量は最大で30kWhまで拡張可能。
幅を150mmとすることで狭いエリアにも設置しやすく、5kWhごとに分割できるモジュール形式であるため、一人での施工も可能だという。システム全体で10年、蓄電池システムについては交換工事を含め15年の製品保証が付帯する。
蓄電池の運用は、売電や割安な深夜電力の充電など経済性を優先する「TOU モード」、できるだけ太陽光発電の電力を活用する「グリーンモード」、さらにこの二つの機能を合わせ、昼は太陽光発電から蓄電池に充電し、夜は電力会社から割安の電力を購入して蓄電池に充電するモードなど、複数の制御方法から選択できる。
停電時における蓄電池の電力の活用方法は、家中のコンセントの利用に対応する「全負荷モード」、事前に設定したコンセントのみに電力供給を行う「特定負荷モード」のいずれかを設置時に選択できる。
なお、今回のシステムでは、太陽光発電システムとハイブリッドパワーコンディショナーを設置してから、生活の変化に合わせて数年後に蓄電池システムを導入、あるいは蓄電ユニットを増設するといったニーズにも対応。蓄電システムは1ユニットごとに独立して制御するため、3台(15kWh)のうち1台(5kWh)が故障した場合でも、残りの2台は通常通り使用することが可能だ。
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