蓄電池を設置しても収支がプラスに、Looopが住宅太陽光発電の新サービス:太陽光(2/2 ページ)
新電力のLooopが住宅向け太陽光発電の新プランを発表。蓄電池を導入しても、光熱費の削減によって経済メリット得られる、国内初のプランだという。
関東で電力使用量400kWhの家庭で、月2000円程度のメリットに
Looopの試算では、関東圏内において、月の電力使用量が400kWh、月のガス使用量が56m3の家庭が、新プランで太陽光発電を6kW、蓄電池容量7.2kWhを導入した場合、新プランを導入しない場合と比較して月額2200円程度のコストメリットがあるとしている。
なお、日本における住宅太陽光の平均設置容量は、1件当たり4.5kW前後といわれるケースが多いが、「電気やガスの使用量によるものの、新プランでは太陽光発電は4kW程度の設置量でも十分にメリットが生まれるケースもある」(Looop スマートライフ事業部 企画開発課 課長の若林輝男氏)としている。
蓄電池はモジュール式の新モデル
今回の新プランでは、ユーザーの住宅屋根面積や、使用電力量などから設置する太陽光発電システムの出力規模を決めることになる。また、その設置容量に合わせて蓄電池の容量も柔軟に変更できるのが特徴だ。
新プランで設置する蓄電池はLooopオリジナルブランドの蓄電池「エネブロック」。最小蓄電容量が2.4kWhのリン酸鉄リチウムイオン電池で、複数台を組み合わせることで、一度設置した後でも最大6台、蓄電容量14.4kWhまで追加工事不要で連結できる。1台当たりの外形寸法は、横44×縦9×奥行き41cmで、重量は24kg。設置は屋内のみの対応となっている(付属のDCコントローラーの設置は屋内外に対応)。
なお。停電時には特定のコンセントのみに電力供給を行う特定負荷タイプ(100V/最大出力2kW)と、200V仕様のエアコンや家庭用給湯器「エコキュート」を含む宅内全ての電気(200V含む/最大出力3kW)を丸ごとバックアップできる全負荷タイプから選択できる。
契約目標は初年度5000件
Looopでは今回の新プランについて、太陽光パネルと蓄電池をともに導入しても経済メリットを導入できる「国内初のプラン」(同社)と位置づけ、新築住宅を中心に2021年度内に5000件の契約を目指す方針だ。
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