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初期費用0円の家庭用蓄電池サービス、伊藤忠が全国で販売をスタート:蓄電・発電機器
伊藤忠商事が家庭用蓄電池を初期費用0円かつ月々定額で利用できる新サービス「Beeフラット」の提供を開始。同社が出資する新会社のIBeeT(アイビート)と登録販売店を通じ、全国で販売を展開する。
伊藤忠商事は2021年12月8日から、家庭向けの蓄電システム「Smart Star」を初期費用0円かつ月々定額で利用できる新サービス「Beeフラット」の提供を開始した。同社が出資する新会社のIBeeT(アイビート)と登録販売店を通じ、全国で販売を展開する。
伊藤忠商事が販売する「Smart Star」は、同社がNFブロッサムテクノロジーズ社と共同で開発・販売する家庭用蓄電システム。今回のサービスでは、容量9.8kWhの「Smart Star L」と、容量13.16kWhの「SMart Star 3」を提供する。ともに全負荷型と200V家電に対応するため、停電時にはIH調理器、エアコンやエコキュートやエネファームなどの200V機器も使うことができ、防災対策に向くという。
Beeフラットは、こうした家庭用蓄電池を初期費用ゼロ円で、月々の定額料金のみで利用できるサービス。月々の料金には、最大3回の定期メンテナンスの他、蓄電池の充放電を制御する「グリッドシェア」の利用料なども含まれる。契約期間は15年で、契約満了後に蓄電池はユーザー側に譲渡される。具体的な料金は、地域ごとに異なるため個別見積もりになるとしている。
新会社のIBeetは伊藤忠商事と東京センチュリーによる合弁会社。蓄電池などの分散型電源や関連機器のサブスクリプションサービスの提供を目的に設立された。
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