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太陽光発電は426万kWの未稼働案件が失効に、国内の再エネ導入の最新状況自然エネルギー(4/5 ページ)

資源エネルギー庁の「再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会」第52回会合では、再エネ導入進捗や今後の施策など、国内の再エネに関する最新情報が公開された。その概要を紹介する。

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地熱発電の現状と導入拡大に向けた論点

 地熱発電の2022年度末時点の導入量は0.6GWであり、FIT制度以前からの導入量0.5GWと比較しても、増加量はわずかである。

 地熱は地下資源であるため、開発リスクが高いことが課題である。このため、JOGMECによる「先導的資源量調査」の実施や、JOGMECによるリスクマネーの供給などにより、開発リスクの低減を進めている。

 また地熱開発に当たっては、温泉事業者をはじめとした地域住民の理解醸成が不可欠であり、このことも地熱発電の開発に長い年数を要する一因となっている。


図7.地熱発電の導入量、導入目標 出典:再エネ大量導入小委

中小水力発電の現状と導入拡大に向けた論点

 中小水力発電の2022年度末時点の導入量は9.9GWであり、FIT制度以前からの導入量9.6GWと比較しても、増加量はわずかである。

 中小水力発電では、残された開発余地が奥地化しているほか、大規模な開発余地が少なくなっており、開発期間が長期化するとともに、開発リスクが増大している。また、多数存在する既設の中小水力発電は老朽化が進んでいることから、適切なリプレースによる、発電電力量(kWh)の維持・増大を図ることが重要である。


図8.中小水力発電の導入量、導入目標 出典:再エネ大量導入小委

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