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家庭用蓄電池から逆潮流電力を買い取り、オムロン・東邦ガスが国内初の実証:蓄電・発電機器
東邦ガスとオムロン ソーシアルソリューションズ(OSS)は、2023年8月24日、家庭用蓄電池から状況に応じて電力を買い取る新たなサービスの検証を開始する。
東邦ガスとオムロン ソーシアルソリューションズ(OSS)は、2023年8月24日、家庭用蓄電池から状況に応じて電力を買い取る新たなサービスの検証を開始する。
このサービスは電力需給逼迫時などのタイミングで、東邦ガスがOSSの蓄電池遠隔制御サービス「POWER JUGGLING」を利用し、顧客先に設置された蓄電池を放電。この際に生じる逆潮流電力を買い取るというもの、こうした家庭用蓄電池からの逆潮流電力を買い取るサービスは、国内初になるという。
逆潮流電力の買い取り単価は、1kWh当たりの電力量料金単価、再生可能エネルギー発電促進賦課金、燃料費調整単価の合計プラス3円を予定している。実証の対象は、OSS製蓄電池および太陽光発電システムを所有しており、東邦ガスとの電気契約および卒FIT売電契約があるユーザー。50台分まで実証への参加ユーザーを募集する。
実証期間は2023年9月〜2024年9月の1年間を予定。両社ではこの実証を通じ、サービスに対するユーザーの満足度などを検証するとともに、バーチャルパワープラント(VPP)の早期商用化を目指すとしている。
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