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増加する太陽光発電の事故件数、台風シーズンに行うべき対策と注意点太陽光(2/3 ページ)

近年増加の傾向にある太陽光発電設備の被災事故。台風シーズンを迎えるなか、設備の安全対策や、万が一のトラブルの際にはどのような対応を行うべきなのか。ポイントをまとめた。

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台風(大雨、強風)による再エネ電源の電気事故

 秋は台風襲来の季節である。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の分析によると、2019年度から2021年度の3年間で、全国の自家用電気工作物における台風に起因する電気事故は45件であり、その大半は9月と10月に集中していることが分かった。


図3.台風に起因する電気事故件数(2019〜2021年度) 出典:NITE

 設備別に見ると、太陽電池発電所での事故が37件と最も多く、その内訳(事故種類)は、太陽電池パネル、架台、パワーコンディショナーなどの破損事故/物損・破損事故が33件(全体の73%)を占めている。


図4.台風起因の事故種別(左図)と、太陽光の設備被害(右図) 出典:NITE

 また、いわゆる「風台風」と「雨台風」では、被害状況にも違いが見られ、強風による太陽電池パネルの飛散事故や、豪雨による発電設備の水没等が発生している。パネル等が飛散した場合、他者に被害を与える可能性があることから、電気関係報告規則に基づき、電気事故として当該地域を管轄する産業保安監督部に報告する必要がある。


図5.台風の大雨(左図)、強風(右図)による事故被害 出典:NITE

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