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水素100%で使える家庭用給湯器、ノーリツが開発に成功:省エネ機器
ノーリツが燃料に水素を100%利用できる家庭用給湯器を開発。2025年以降の実用化を目指すとしている。
ノーリツは2023年12月14日、燃料に水素を100%利用できる家庭用給湯器を開発したと発表した。現行の家庭用給湯器と同等の性能を実現しており、2025年以降の実用化を目指すとしている。
開発した家庭用給湯器は、従来のガス給湯器と同様の最大能力(24号)と最小能力(2.4号)を実現し、最大流量から最小流量まで、安定してお湯を供給できるという。水素を扱う上で課題となる異常燃焼を防止する構造を採用し、万一の異常発生時には自動で停止する機能も備える。
ガス流量調整部品の交換とソフトウェアの切り替えによって、使用する燃料をガスから水素100%に変更できるのも特徴となっている。今後中長期的にエネルギーの利用方法の変化が見込まれるなか、エネルギーとしての水素の普及状況に合わせた対応を可能にした。
排気方式は国内で主流の屋外標準設置型(前方排気式)を採用。また、水素インフラの拡充が進む欧州・豪州市場での展開も想定し、屋内標準設置型(上方排気式)の開発も推進するとしている。
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