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2023年度の容量市場メインオークションの結果が公表、市場分断の傾向は継続エネルギー管理(5/5 ページ)

2023年度容量市場メインオークション(対象実需給年度:2027年度)の約定結果が公表された。全国単一市場を原則とする容量市場だが、市場分断エリアのほうが多くなる傾向がより一層強まっていることが伺える結果となった。

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調整機能あり電源の約定容量

 広域機関では、容量市場メインオークションで約定した電源のうち、調整機能を持つものがどの程度あるかを毎年度確認している。

 今回のオークションでの「調整機能あり電源」の約定容量は全国で1億2,834万kWであり、これまでの4回のオークションにおける「調整機能あり電源」の約定容量などの推移は図8の通りである。

 前回の実需給2026年度オークションまでは、「調整機能あり電源」の約定容量は減少傾向にあったが、今回のオークションでは、前年度比増加が確認された。


図8.調整機能あり電源の約定容量 出典:広域機関

 エリア別・電源種別に、「調整機能あり電源」約定容量の増減をまとめたものが表9である。元々、エリアによって「調整機能あり電源」として活用する主な電源種が異なるため、高経年化による応札価格の上昇や休廃止判断などについて、今後も注視が必要とされる。


表9.エリア別・電源種別 2023年度「調整機能あり電源」約定容量(万kW) 出典:広域機関資料を基に筆者作成
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