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企業は製品にどう表記すべきか? 「カーボンフットプリント(CFP)」の表示ガイドラインの検討がスタート:第1回「カーボンフットプリントの表示等の在り方検討会」(4/5 ページ)
製品ライフサイクル全体のCO2排出量を記録・公開する「カーボンフットプリント(CFP)」。企業が実際に自社の製品やサービスを販売する際、CFPの情報をどのように表記すべきかを示す表示ガイドラインの検討が始まった。
CFP表示にグラフィックを使用する場合の考え方
CFP表示に際して、グラフィックを使用する場合、対象を明確にすることや誤解を招かないこと、情報を正確に記載することは、先述の原則と同様であるが、グラフィックの大きさを変えることでCFPの値の大きさを表現する場合は、ゼロをベースとして線形的な変化で表すことを求める。
CFP表示の検証の考え方
CFPの表示に際しては、第三者による検証を義務付けることは行わない。ただし企業が自主的に、ISO14067(製品のカーボンフットプリント−定量化のための要求事項及び指針)等に基づき第三者検証を行い、これを記載することも可能であり、検証を行うに際しては、検証実施者(第三者検証機関、内部検証者等)が必要とするデータへのアクセスを可能にすることを求める方針だ。
これは、ISO14026(環境ラベル及び宣言−フットプリント情報のコミュニケーションの原則,要求事項及び指針)等においても、表示に際して「検証可能である」ことを求めているが、検証そのものは求めていないことが理由とされる。
なおCFPの「算定」については、すでにCFPガイドラインにおいて「内部検証/第三者検証のいずれかを実施することが望ましい」と記載されている。
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