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再エネ出力制御の最新見通しが公表 蓄電池の早期系統接続に関する暫定措置も:第53回「系統WG」(4/5 ページ)
再エネ電源に対する出力制御の見通しについて、最新のデータが公表された。また、昨今増加している系統への蓄電池の接続について、その早期接続に向けた対策の方向性も明らかになった。
蓄電池の早期連系追加対策における適用系統・電源の詳細
系統用蓄電池の早期連系追加対策の適用系統は、図5のように「基幹系統」及び「ローカル系統(配電用変圧器を除く)」として、適用電源及び制御対象としては、系統充電する再エネ併設蓄電池を含む系統用蓄電池とする。ただし、制御対象が膨大となり管理面で問題が生じるおそれがあるため、当面は低圧蓄電池を対象外として、今後必要に応じて拡大を検討する。
また、実運用断面における充電制限の履行状態の確認のため、蓄電池の充放電(蓄電池の補機等の需要を含む)と一般需要や電源出力を分けた計量が出来る区分計量器の設置を求めることとする。
なお、早期連系追加対策は、重潮流断面における充電を制限することを前提に系統接続を認める運用であり、一日の潮流変動が大きく、順調流運用容量に余裕がある系統において活用されることが期待される。図6右のように、年間を通じて一日の潮流変動が少ない系統に早期連系追加対策を適用したとしても、充電制限が頻発すると懸念される。
よって一般送配電事業者は、系統の特性や既連系の系統用蓄電池の設備容量等を考慮の上で、早期連系追加対策の適用可否を判断することとする。
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