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ハイブリッド給湯機・家庭用蓄電池の「DR ready要件」の見通し第6回「DR ready勉強会」(3/5 ページ)

家庭部門におけるデマンドレスポンス(DR)の活用促進に向けて、現在さまざまな家電機器の「DR ready要件」の策定が進んでいる。資源エネルギー庁の第6回「DR ready勉強会」では、ハイブリッド給湯機や家庭用蓄電池の要件について検討が行われた。

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ハイブリッド給湯器の通信接続機能と外部制御要件

 DRサービサーは、ハイブリッド給湯器からDR可能量を取得し、その範囲内でDR指令を給湯器に送信し、給湯器がDR指令を加味した沸き上げ計画を作成することにより、DRを実施することとなる。

 現時点、需要側リソースをDR制御する仕組みには、ゲートウェイ(GW)経由型と機器メーカーサーバー経由型の2種類がある。また現在、新規出荷されるハイブリッド給湯器のすべてが、ECHONET Liteを用いてGWからの指令により制御することが可能である。

 ハイブリッド給湯機の通信接続要件は、ヒートポンプ給湯機と同様に、「機器等がGWと通信できること、及びDRサービサーのサーバーと構造化されたデータ形式を用いて通信できること」とした。


図6.ハイブリッド給湯機の通信接続要件 出典:DR ready勉強会

ハイブリッド給湯器の外部制御要件

 ハイブリッド給湯器の外部制御要件については、原則、ヒートポンプ給湯器と同様の、以下の5点とされた。

  1. DR可能量を送信できること
  2. DR要求による沸き上げ開始時刻を受信できること
  3. DR要求による沸き上げ開始時刻を加味した沸き上げ計画を策定できること
  4. 現在の消費電力の推定値又は計量値を送信できること
  5. 個体を識別して制御することが可能な情報を保有、確認できること

 ただしDR可能量については、ヒートポンプ給湯器とは異なりハイブリッド給湯機は、需要家の給湯パターンに合わせて都度、沸き上げ計画を立てているため、DR要求による沸き上げ開始時刻に基づきDR可能量を算出できることとする。

 また、タンク容量や環境条件等によりDR可能量が変わるため、DR可能量の評価モードにおける1日の沸き上げに必要な消費電力量の内、DR可能な消費電力比率を公開することとする。


図7.ハイブリッド給湯器 DR可能量のイメージ 出典:日本ガス石油機器工業会

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