パナソニックがペロブスカイト太陽電池を本格量産へ 建材一体型で差別化を狙う:太陽光(2/2 ページ)
パナソニック ホールディングス(以下、パナソニック)は2026年10月20日、開発を進めてきたガラス型ペロブスカイト太陽電池「ENEFACE(エネフェース)」について、2029年4月から量産を開始すると発表した。
先行量産品を9月から製造開始
エネフェースは2026年9月から大阪府の守口拠点で先行量産品の製造を進めている。先行量産品のスペックは最大ガラスサイズが1.8×1.0m、ガラス板厚は3+3mmと、6+6mmのモデルを展開する。ガラスの種類はフロートガラスと倍強度ガラスを選択できる。
量産品は最大サイズを1.8×1.2mに拡大し、合わせガラスに加えて、合わせ複層ガラスのモデルも展開する。ガラス板厚も4+4mm、5+5mmを選べるようにし、ガラス品種に強化ガラスタイプも追加する。なお、2029年4月からの量産品は、滋賀県の長浜拠点で製造する予定だ。
安全面に関する仕様では、建築基準法に準拠するとともに、既に社内試験では太陽電池モジュールの安全性に関する国際規格であるIEC 61730、太陽電池モジュール用端子箱の規格であるIEC 62790の基準をクリアしているという。こうした各種認証については、業界動向や顧客ニーズを見据えて今後正式に取得する予定だ。
パナソニックは自社で開発するペロブスカイト太陽電池について、30cm角の実用サイズで発電効率18.1%を達成しており、エネフェースにもこのペロブスカイト太陽電池を用いている。カスタマイズが可能という製品の特性上、意匠デザインや1枚当りの大きさによって発電効率は変化するが、本格量産までに発電性能のさらなる向上にも取り組む方針だ。
なお、エネフェースは2026年9月から神戸市の物流施設「かもめりあ」での実証導入を開始している。2027年竣工の「(仮称)東阪急ビル建替計画」において、バルコニーの手すり部分にも採用される予定としている。
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