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SSD、今後の普及には価格が鍵――米予測
省電力性や耐衝撃性、静音性といったSSDの特徴により、軍事用や特定分野での使用は伸びる見通しだが、PC市場全体での普及には価格が課題となりそうだ。
調査会社の米In-Statは7月16日、SSD(Solid State Drive)市場に関する調査予測を発表した。SSDの出荷台数は、「ほとんどないに等しかった」2006年から、2011年には2400万台へと急増する見通し。だが、この増加のほとんどはウルトラモバイル端末(UMD)市場によるもので、PC市場全体での普及率は、2011年でも6%程度になる見通しだという。
In-Statでは、SSDの価格の高さが普及を遅らせる要因だとみている。「ほとんどのPCユーザーにとって、現在使っているHDDよりも少ない容量(のSSD)に、より高い金を使う理由はほとんどない」として、少なくとも今後数年は、HDDやハイブリッドHDDがSSDを上回る状態が続くと予測している。
一方、省電力性や信頼性の高さ、静音性、高速アクセスといったSSDの特徴により、特に軍事用や業務用UMD市場などでは急成長を遂げるとみている。
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