パブリッククラウドは2008年ごろに登場し、中堅・中小企業の市場に最も大きな影響を与えた。新規企業が自前のデータセンターを所有することは、めったにない。パブリッククラウドでITを運用すれば初期設定が簡単になり、これまでのように高額な先行投資コストも削減される。また、あらかじめパッケージ化されたSaaS(Software as a Service)を企業で活用できるようになる。加えて、IaaS(Infrastructure as a Service)やPaaS(Platform as a Service)などの「as a Service」製品も利用できる。
企業はクラウドでITを運用することで、社内にストレージ設備やAFAを用意しなくてもよくなる。クラウドでのIT運用は設備投資が運用投資へと変わるため、長期的にはコストが上昇する。しかし、複数のデータセンターを所有し、運用する必要もなくなる。中堅・中小企業にとっては非常に魅力的だ。多数の企業がより多くのアプリケーションをパブリッククラウドに移している。その結果、AFAのターゲットになり得る市場全体が縮小している。
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