自社サービスを使い倒すGoogle営業マンの仕事道具:鞄の中のデジモノ百科(最終回)
多くの企業で導入されている「Google Apps for Buisiness」の営業担当・長谷川一平さんは、自社サービスを使いこなし、自らがサンプルとなっている。そんな彼のカバンの中身とは?
「鞄の中のデジモノ百科」連載について
本連載は、flick!特別編集・エイ出版社刊『鞄の中のデジモノ百科』から一部抜粋、編集、転載しています。
「あの人の鞄の中はどうなっているのだろう?」と気になりませんか? 月刊誌「flick!」ではさまざまな分野で活躍する人たちの鞄の中身を紹介しています。その連載をまとめたのが『鞄の中のデジモノ百科』。
掲載された選りすぐりの人たちの中から、さらに7人にしぼって紹介していきます。
PROFILE
長谷川一平(はせがわいっぺい)
1977年生まれ。現在、カシオ計算機や全日空で導入されている企業向けのサービス「Google Apps for Buisiness」のセールスを担当。
長谷川さん愛用のアプリ、メモも写真も残せる『Google Keep』は、To Doの管理やメモをカレンダーにヒモづけすることも可能。Googleドライブで同期することもできる。このアプリのおかげで長谷川さんは紙の手帳を使わなくなったとのこと。
世界的なIT企業、Google。長谷川さんは同社のエンタープライズ部に所属、企業向けサービス『Google Apps for Buisiness』の営業を担当している。クライアントは全国各地にいるため、長谷川さんは常に日本中を飛び回っているという。
全世界で500万以上の企業が導入しているクラウドサービスGoogle Apps for Buisinessは、長谷川さん自身にもぴったりなサービスだ。
GmailやGoogleカレンダー、Googleドライブなど時と場所、さらにデバイスを問わず同じ環境で仕事ができるようになる。また、自身が同サービスを活用している姿はいいサンプルにもなる。
長谷川さんの鞄の中身は自社のクラウドサービスを存分に使いこなすためのもの。MacBook AirやNexus 7、Nexus 5など複数のデバイスを持ち歩き、それらを連携して仕事をしている。Nexusシリーズは自社の製品だが、Google Apps for Buisinessが、端末を問わずに使えるサービスだということもあり、個人的なこだわりはないという。
また、営業マンらしく長谷川さんの鞄の中には傘などが入っている。工場など土足禁止のクライアントがあるため靴べらも常備。
自由でイノベーティブなGoogleの社風に合わせて、カッチリしすぎない格好をしているがもちろんクライアントやTPOに合わせて、堅めの格好を選ぶ時もある。鞄は軽量で、あまりくだけすぎていないFelisi(フェリージ)のものを選択している。
Googleの看板を背負い、今日も日本、世界を飛び回る
クライアントと打ち合わせで、社内にいる技術者をハングアウトを介して参加させることがある。その際、クライアントの話が明瞭に聞こえるようにするためにUSBマイクロホンは必要になる。MacBook Airに挿して使う。
またクライアント先でプレゼンする際に、MacBook Airで使えるVBAアダプタは必須。出張でホテルに泊まることが多いため、有線LANにMBAをつなげるようにイーサネットアダプタも携帯する。
使用スマホはNexus 5。同僚への連絡はメッセージを送ることができ、音声通話も可能なハングアウトで行っている。「実は、ほとんどの用事がハングアウト上で済んでしまうので、上司の携帯電話番号を知らないんですよ」(長谷川さん)。またこのNexus 5のテザリング機能でMacBook AirやNexus 7のネットを確保している。
AndroidタブレットのNexus 7は私物。新幹線での移動時にメールやプレゼン資料をチェックする時やサービスのデモ機として使う。ケースはGmailのアイコンをかたどった非売品だ。
「傘は常に鞄の中に入れるようにしているので軽さを重視しています。安いので、まとめて購入してストックしているんですよ」(長谷川さん)。
MacBook Air やNexus 5、7でコミュニケーションツール「ハングアウト」のビデオ通話を使い打ち合わせをする時もある。「このイヤフォン『ATH-CKM300iS』があれば、騒がしい場所でも相手の声がきれいに聞こえますから、欠かせないですね」(長谷川さん)。
Googleのサービスで快適な仕事環境を
長谷川さんは、自身が取り扱う商品でもあるGoogleのサービスを、フル活用して仕事を進めている。会社から支給されたNexus 5とMacBook Airだけでなく私物のNexus 7もGoogleアカウントを使って同期。いつでも好きな端末で仕事ができるようにしている。
さらに、Googleカレンダーには仕事のスケジュールだけでなく、私用も登録。奥様とプライベートのスケジュールを共有することで、休日をより充実したものにできている。
MacBook Air は会社から支給されたもの。社内にはiPhone を使う人もいるという。プレゼンの資料作りといった複雑な作業は、やはりPCがやりやすい。
打ち合わせなどのスケジュールはGoogleカレンダーで、同僚が登録した予定も、どの端末でも同期しているため、会社に行かず自分のペースで仕事ができる。「生活が自由になり、心と身体のバランスがとれた健全な状態でいることができますね」(長谷川さん)。
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