働き方改革に不可欠なテレワーク、でも情報漏えいなどのセキュリティは大丈夫なの?富士通の「V-DaaS」責任者に聞く

働き方改革を推進する上で欠かせないテレワーク。それを実現するためのITサービスとして、クラウド上のデスクトップを利用する「DaaS(Desktop as a Service)」が注目されている。この領域で多くの顧客企業を持つ富士通が提供するサービスについて、エンドユーザーソリューション事業部長の吉田尚弘氏に話を聞いた。

» 2018年12月10日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
PR

テレワークを実現するために必要なものとは?

 長時間労働の是正や、同一労働同一賃金などを目指した「働き方改革関連法案」が可決・成立し、国の主導による働き方改革が本格的に始動した。

 もはや待ったなしの状態で、既に大企業を中心に、業務の生産性向上や事業継続性の確保、育児や介護と両立できる多様で柔軟な働き方の実現を目指した働き方改革の取り組みが進められている。ワークライフバランスを実現するものとして注目されているのが、在宅勤務などオフィス以外の場所でも業務に取り組める「テレワーク」だ。

 そんなテレワークにとって有用なIT機器やサービスはたくさんある。例えば、場所を問わずにオフィスと同じ仕事ができるようにするには、持ち運びに便利な軽量のモバイルPCが必要だ。ネットワークを通じてコミュニケーションを図ったり、データをやり取りしたりするにはモバイルルーターやスマートフォンがいる。また、それらのIT機器を管理するためのソフトウェア、どこからでも利用可能なクラウドアプリケーション、安全に利用するためのセキュリティ対策なども欠かせない。

 そうしたテレワークに効くものとしてビジネス現場で重視されているのが、PCのデスクトップ環境を仮想化してサーバ上に集約する「仮想デスクトップ基盤(VDI=Virtual Desktop Infrastructure)」だ。VDIの仮想デスクトップはデータセンターに設置されているサーバで稼働しており、ユーザーのクライアントPCにはネットワークを通じて画面が転送されてくるだけ。そのため、自宅のPCやモバイルデバイスで利用してもサーバ上にあるデータが外部に出ることがない。

働き方改革を進める中でVDIを導入した富士通

 このVDIを働き方改革の一環として導入する企業が増加している。富士通もそんな企業の一つだ。グループ約8万人を対象に、働き方改革を支援するさまざまな施策を進める中で、IT基盤としてVDIの利用が始まった。

 富士通でエンドユーザー向けソリューションを担当する第一マネージドインフラサービス事業本部 エンドユーザーソリューション事業部長の吉田尚弘氏は、VDIを導入することによってさまざまな効果が期待できると話す。

 「テレワークではオフィスの外から社内の業務データを閲覧したり、データを入力できたりすることが求められます。しかし、モバイルデバイス側にデータが存在すると、紛失や盗難による情報漏えいなどセキュリティ面で不安があります。その点、VDIを導入すれば、『いつでもどこでも』と『安心』を両立できます。データ漏えいのリスクを低減し、業務効率を向上させるにはVDIが最適であり、すでにVDIを利用している当社でもその効果を実感しています」

働き方改革におけるVDIのメリット 働き方改革におけるVDIのメリット

 VDIの導入効果は、実際に利用するエンドユーザーだけにとどまらない。ITツールやシステムの運用管理を担当する情報システム部門の負荷軽減にも大いに役立つ。従来はPCごとに実施していたOSのアップデートやセキュリティパッチの適用、アプリケーションの利用に関する統制・標準化、PCの配布時に必要な初期導入・設定作業などは、すべてデータセンターのサーバ上で行えるようになるからだ。実際に富士通の情報システム部門では、PC管理負荷の軽減によって空いた時間を情報システム戦略の企画立案といった本来行うべきコア業務へシフトできているという。

VDIの管理負荷を軽減する富士通の「V-DaaS」

 しかし、VDIにも課題はある。自社のデータセンターにVDI用のサーバを調達・配置し、そこにVDIを実現するためのミドルウェアを導入して稼働状況を監視するという業務はなくならない。数年おきにハードウェアを更改する必要もある。これらにかかるコストは決して安価ではなく、業務効率化の費用対効果を十分に見込むことができずに、導入を断念したという企業も少なくない。

 そこで富士通が提供を始めたのが、富士通のデータセンターに構築したVDIをネットワーク経由で利用する仮想デスクトップサービス「V-DaaS」だ。その名称の一部になっている「DaaS」とは「Desktop as a Service」の略で、デスクトップをサービスとして利用するという意味。近年は同様のサービスも増え、一般的な用語として使われている。

富士通のデータセンターに構築した仮想デスクトップ基盤をネットワーク経由で提供 富士通のデータセンターに構築した仮想デスクトップ基盤をネットワーク経由で提供

 「自社のオンプレミス環境にVDIを構築する場合に対し、V-DaaSではハードウェアの運用管理が一切不要で、故障発生時の対応も必要ありません。コスト面でも優位性があり、最小20台構成からのスモールスタートが可能です。必要に応じて、プロセッサの処理能力、メモリ容量などのスペックも柔軟に変更できます。ID管理システムなど既存の企業システムとの連携にも対応します」と、吉田氏はV-DaaSの特長を説明する。

働き方改革の実現に必要なソリューションをまとめて提供

富士通 第一マネージドインフラサービス事業本部 エンドユーザーソリューションの吉田尚弘事業部長 富士通 第一マネージドインフラサービス事業本部 エンドユーザーソリューションの吉田尚弘事業部長

 富士通のV-DaaSに類似するDaaSは、いくつかのベンダーが提供している。そうした中で富士通にはどのような強みがあるのだろうか。吉田氏は、富士通には5つの大きな強みがあると説明する。

 まず1つ目の強みとして挙げるのが、働き方改革の実現に必要なソリューションをまとめて提供できるという点だ。

 「富士通はVDIだけでなく、マイクロソフトのOffice 365によるグローバルコミュニケーション基盤、働き方改革のコンサルティングやエンドユーザー/管理者向けのヘルプデスクなど多彩なソリューションを提供しており、それらを組み合わせて利用できます。単にクラウドサービスメニューの一つとしてDaaSを提供しているわけではありません」(吉田氏)

 2つ目の強みは、豊富な導入実績だ。

 「富士通がV-DaaSのサービス提供を開始してから4年以上が経過しており、多くのお客さまが利用しています。安心・安全に利用できるサービスだという自負があります」(吉田氏)

 V-DaaSをすでに利用する企業は、業種業界・企業規模を問わない。従来は、セキュリティ対策や情報漏えいリスクの低減、BCP対策、モバイルワークでの活用を目的に導入する企業が多かったが、最近はV-DaaSを導入してテレワーク環境を用意し、働き方改革を推進するという企業が目立って増えているという。

V-DaaSの主な導入実績 V-DaaSの主な導入実績

VDIミドルウェアに「VMware Horizon DaaS」を採用

 3つ目は、技術的側面からの強みだ。富士通のV-DaaSは、VDIミドルウェアとしてVMwareの「VMware Horizon DaaS」を採用している。これは富士通自身のVDIでも利用実績がある。また、富士通はリリース前の製品を入手して検証できるVMwareの「EAP(Early Access Program)」に参加していることも差別化要因だ。

 4つ目の強みは、専任エンジニアをアサインし、利用シーンや目的を詳しくヒアリングして最適な構成を提案している点だ。導入時に必要になる標準仕様の設計や導入作業についても専任エンジニアが対応するため、導入の負担を大幅に軽減できる。

 そして5つ目が、ネットワーク、ユーティリティ、セキュリティなどのオプションが豊富に用意されている点だ。企業の拠点から富士通のデータセンターに接続する通信回線を用意する必要はあるものの、それ以外はV-DaaSがまとめて提供できる。

 テレワークを目的に導入する企業が多い中、クライアントOSとして多く利用されてきたWindows 7のサポート終了を間近に控えて、OSの更改を機にVDIの導入を検討する企業も増加している。そうした企業も含めて働き方改革や業務効率化による生産性向上を目指すのであれば、さまざまな強みを持つ富士通をビジネスパートナーとして選んでみてはいかがだろうか。

Amazonギフト券があたる! アンケート実施中

ITmedia ビジネスオンラインでは、富士通株式会社と共同で「働き方改革」に関するアンケートを実施中です。

アンケートにお答え頂いた方から、抽選で5名様にAmazonギフト券3,000円分を差し上げます。詳細はこちらから

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:富士通株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ビジネスオンライン編集部/掲載内容有効期限:2018年12月17日

Amazonギフト券が当たる! アンケート実施中

本記事に関連して「働き方改革」に関するアンケートを実施中。回答者から抽選で5名様にAmazonギフト券3,000円分が当たります。ぜひご回答ください。