エンタープライズ:ニュース 2003/05/29 02:23:00 更新


ミドルウェアはシステム変化に追従する、IBM堀田氏から語られたブランド統合の核心

IBMミドルウェアは、ユーザーシステム環境の変化に追従し、データベースの価値を高めていくものだ。IBMソフトウェアの事業戦略会見では、5ブランド統合によるビジョンが明確にされた。

 「IBM Software World 2003」開催に合わせ、日本アイ・ビー・エム(以下、IBM)からのソフトウェア事業戦略が発表された。会見でのテーマは「オンデマンド・ビジネスの推進」と題され、5ブランド統合による目的を再確認すべく、今後の展開が語られた。

 冒頭、日本アイ・ビー・エム(以下、IBM)常務執行役員、ソフトウェア事業担当・堀田一芙 氏からは、「eビジネスオンデマンド」や「インテグレーション」に関し、ビジョンが明らかとされた。

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 IBMが掲げる「eビジネスオンデマンド」は、ユーザーサイドのビジネスにおける変化へ対応することが目的とされる。企業の統合や分散などにも臨機応変な対応を行うためには、ミドルウェアが欠かせない存在だと語る。「インフラが変化してもミドルウェアが追従する」と強調された。

 また、事業内の最新動向としてWebSphere Potal事業が名称を残しつつ、ロータス事業部へと移管されたことも報告された。今後は、コラボレーションとポータルを推進する事業部として展開される予定だという。これを機に、インフォメーションインテグレーションのキーとなる製品「DB2 Infomation Integrater V8.1」も発表されている(関連記事)。

 堀田 氏からはさらに、「IBMにおけるインテグレーションで目的とするものは、ユーザーのあらゆるデータベースを統合し、複数のミドルウェアで利用することで価値を上げていくというものだ。IBMミドルウェアは、サービス事業を誘発するソフトウェア群へと変貌することをテーマとして今後も開発を続けていく」と、ミドルウェアに掛ける意気込みが強調された。

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[木田佳克,ITmedia]